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エネルギーシステム

THE SOLAR BUDOKAN 2014エネルギーシステム

コンサートの運営に関わる電力のすべてを、太陽光発電でまかないます。 事前に太陽光で蓄電した電気と、当日会場に設置する大量の太陽光パネルを組み合わせて、コンサート演出を展開。 その他、会場運営に関わる電力は、グリーン電力証書を通じて太陽光発電を活用。 バックアップ電源などはバイオディーゼル発電で補い、全ての電力を、ソーラーでまかないます。

太陽の力を借りることで原料に頼ること無く、くり返し発電ができるシステムです。
発電時にはCO2排出もないクリーンエネルギーです。
晴天ではしっかり発電をしますが、雨が振ったり、日が暮れてしまうように、太陽が雲に隠れてしまうと発電ができないという弱点があります。

太陽光で発電された電気、商用の電気を貯めることのできるシステムです。太陽光発電とは違い、自ら電気を作ることはできませんが、電気を貯めることにより、電気使用の際のコントロールができるシステムです。
これからの日本を支えていくシステムとして期待されております。
会場には事前に太陽光発電で作った電気を貯め、会場に持ち込みし、本番中も太陽光で発電した電気を貯め、使用する電力供給のコントロールをします。

通常の発電機は化石燃料である石油などで動かします。しかしバイオディーゼル発電機は植物性の油を原料として発電機を動かし電気を作ります。
植物性の油は、いずれ枯渇してしまう化石燃料に対して、地球の自然環境の中で繰り返し得ることができる再生可能なエネルギーなのです。

バイオディーゼルだってSOLAR POWER!
植物の生命の根源は水と太陽。太陽光をいっぱい浴びて出来たエネルギーはまさに自然界の太陽光発電と言えます!
(金沢工業大鈴木教授 談)

自然エネルギーによって発電された電気を証書として取引をする仕組みです。
この証書を用いることで自然エネルギーの普及に貢献し、グリーン電力を利用したとみなされるため、地球温暖化防止にも役立つのです。

ROAD TO THE SOLAR BUDOKAN
〜これまでのTHE SOLAR BUDOKANプロジェクトの歩み〜

2012年10月27日

アースガーデン“秋”にて ソーラーパネル&蓄電池を使用した実験ライブを行う。

2012年11月24日
TOWER RECORDにて蓄電池を使用した3回目の実験ライブを行う

出演:佐藤タイジ、仲井戸“CHABO”麗市、浜崎貴司、和田唱、高野哲

2012年12月20日
THE SOLAR BUDOKAN

会場:日本武道館
出演http://solarbudokan.com/2012/

システム詳細:http://solarbudokan.com/2012/system.html

2013年4月30日
THE SOLAR BUDOKAN 2013 IN SHIBUYA

会場:渋谷WWW
出演:THEATRE BROOK、堂珍嘉邦

グリーン電力証書、楽器電源に蓄電池を使用

2013年7月30日
COYA食堂

出演:インディーズ電力

楽器電源に蓄電池を使用

2013年8月4日
中津川市ふくおかふるさとまつり

イベントステージPA、岐阜FM生中継用ブースの電源を蓄電池から供給(2台対応)

2013年8月16,17日
THE SOLAR BUDOKAN IN EZO

会場:RISING SUN ROCK FESTIVAL 2013 in EZO(北海道)

太陽光エネルギーを活用したLIVEを実施。太陽光パネル120枚と蓄電池を使用し、2日間のライブを実現させた。

以上のようなイベントを代表に、様々な現場でシステム導入をし、多くのレポートをまとめてまいりました。

中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014開催にあたって

野外フェスでこの規模の電力供給を再生可能エネルギーで行う事は初めての経験の為、また幾度にわたるテストの結果、電力設置方法の不備によるフェスの中断を一番恐れました。
よって、使用電力の内容、時間、環境、不備の状況に対する対処方法など、再三に渡って議論を重ねました。
音源系、音響系の使用電力の詳細確認や省エネ機器の選択と共にステージ照明に関してもLED照明を多く利用することでステージ使用電力の省エネ化を図りました。

それでもRSRや小規模でのフィールドテストでの苦い経験が頭をよぎり、リスクヘッジを大前提として太陽光・蓄電池の設置のデザインを検討し実施しました。

特に音源系電源とパワーアンプとの系統分けについて安定化を図るため、メインステージのREVOLUTIONステージは、ステージ電源を太陽光+蓄電池とし、PA電源をバイオディーゼル発電機から供給する併用デザインとしました。

中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014のまとめ

当日は雲一つない晴天に恵まれ、太陽光もフル発電し、蓄電池に随時電力供給できましたので、蓄電池の消耗度はかなり低減されました。
ステージ関連・音関連の電力供給は100%再生可能エネルギーで達成する事が出来たのは、大きな喜びではあり、蓄電池の消耗度がほとんどなかったことは正直拍子抜けしましたが、この結果は最上の出来であり、次年度以降も継続して約束されたものでありません。あくまで悪天時での状況を最大リスクとして電力供給システムを構築する事が必要と感じます。

一方でフードコートエリアでの電力供給は今後課題が残りました。
照明は太陽光充電式LEDライトを使用しましたが、電熱による保温や看板向けのライトなど、電力を多く使う機器をフードコードで使用した為、会場内の電源を一旦利用してグリーン電力証書との差し替えを行いました。
公園内の街路灯や本部を設置したふれあいセンター(体育館)は系統配線の変更ができないため、グリーン電力証書での太陽光電力使用の差し替えとなりますが、フードコートエリアはLED照明などの省エネ機器利用の検討を更に進めるなどの検討が必要と考えます。